こんにちは、旅好き会社員はんぺんです
夏休みの旅行や帰省などで飛行機を予約したものの、台風が接近していることが分かったら「飛行機が欠航になったらどうしよう…」と不安になりますよね。
実際、私も夏の沖縄旅行で行きの飛行機が大型台風に直撃するという経験をしました。
せっかくの計画がすべて台無しになる可能性すらある搭乗予定便の欠航に直面したらどうすればいいのか。この記事では、台風によって飛行機が欠航する基準やその確率、欠航したらやるべきことについて解説します。
旅行の出発直前に慌てないよう、ぜひ最後までご覧ください。
なお、特典航空券の場合の注意点、実際にANAから届いた欠航のお知らせ内容などについてはこちらの記事にまとめています。ぜひ併せてご覧ください。
▶︎特典航空券の払い戻しでマイルが消滅?必要な手続きと注意点を解説します
台風で飛行機が欠航するのはどんな時
欠航に関する明確な基準はない
台風の際に航空便の運航を中止するか否かをどう判断するか、航空会社は基準を公表していません。
台風や大雪などの悪天候の場合、「空港周辺に発生している積乱雲に伴う影響を回避できるか」「滑走路は強風・突風の影響なく走行や離発着が可能か」「航空機が飛行中に風に耐えられるか」といった観点から、各航空会社が欠航について厳格な基準を設けて運用しています。
なかでも欠航の判断として重視されるのが風速と滑走路方向の関係です。
一般的には、追い風(機体の後方から吹く風)が一定の速度を超えれば離着陸が禁止となり、横風(機体の真横に吹く風)が強い場合も離発着が不可となるケースが多い一方、向かい風(真正面からの風については、風速値の制限はないとされています。
風の強さと向きが大きなポイントになるんですね
実際に欠航する確率はどのくらい
国土交通省が発表している各航空会社の令和4年7月〜9月の欠航率は以下の通りです。
水色が「天候による欠航」で、JALやANAなど大手航空会社については欠航率1.5~2%ほどです。
100回につき1〜2回の欠航という確率なので、台風シーズンにおいても欠航率はあまり高くないことがわかります。
欠航が決まるタイミング
旅行のタイミングで台風が接近している時、最も気になるのが「いつ欠航が決まるのか」ということ。
こちらもケースバイケースで明確なルールはありません。
航空会社にとって、払い戻しなどを伴う欠航は大きな痛手です。そのため、できるだけ運行したいと考えますので、ギリギリまで飛行の可能性を検討します。
正式な欠航発表は当日か、早くて前日ということが多いようです。
欠航が決定する前でも無料搭乗便の変更や払い戻しが可能
欠航が決定するのは直前ですが、「まだ欠航が確定していないが、当日欠航になる可能性がある便」については、3~5日前からキャンセル料なしで搭乗便の変更(振替)および払い戻しを受けることができます。
台風が影響しそうな搭乗便は概ね対象となるので、予約している航空会社からメールやSNSで連絡があるはずです。見落とさないように気をつけて、しっかり内容を確認しましょう。
飛行機が飛んだとしても旅行先は悪天候なので、この時点で思い切ってキャンセルや日程変更をするという選択肢もありかもしれません。
欠航の決定をまたずに旅行計画を変更するべきか迷いますね
なお、LCCなど一部の航空会社ではキャンセルや搭乗便の変更に手数料がかかるケースもあるようですので、予約した会社のサイトをよくご確認ください。
飛行機が欠航かどうか調べる方法
空港のホームページや各航空会社のwebサイトには、遅延・欠航情報の詳細が記載されており、リアルタイムに更新されていきますので、そこで確認するのが確実です。
予約している便が欠航になったら、航空会社や旅行会社から連絡はきますが、こちらはリアルタイムとは限りません。欠航になる可能性があるときは自分で確認するようにしましょう。
飛行機が悪天候で欠航したらどうする?
予約していた飛行機が欠航した場合の具体的な手続きについて解説します。台風だけでなく吹雪や霧などの悪天候やテロなど不可抗力による欠航でも対応は同じです。
往路便が欠航した場合
キャンセル料は無料で往復キャンセルまたは翌日以降を含めた搭乗便の振替が可能です。
ただし、他の航空会社の便へは振替できません(不可抗力ではなく整備不要など航空会社の責による欠航の場合は他社への振替も可能)。
振替は30日以内の便に払戻しの場合は出発予定日から10日以内に済ませる必要があるので気をつけましょう。なお、払い戻しの場合の振込手数料も航空会社負担です。
手続きはWebでも可能ですが、欠航時は周辺時間の便でも空席は少ないです。
希望する日時への振替ができないがどうしても乗りたいという場合は「空席待ち」の申し込みをしておけば、当日のキャンセルが出れば搭乗することもできます。
空席待ちの申し込みは空港カウンターでのみ受け付けていますので、希望する場合は空港に向かいましょう。
復路便が欠航した場合
復路便が欠航となった場合は、帰りの便を確保するという選択肢以外ありませんので、払い戻ししてキャンセルするというパターンはないと思います。
代替便への振り替えなどは、原則として当日の空港係員による対応となります。
空港係員さんがなるべく早い便の中から空いている便を探してくれます。また、航空会社が臨時便を運行することもあります。
なお、電話で当日および翌日の空席待ちなどはできません。
また、往路便と同様、悪天候など不可抗力による場合は自社便への振替のみとなります。
もし、振替が翌日便になった際は追加でもう1泊する必要がありますが、悪天候による欠航の場合はホテル費用は旅行者の自費となります。レンタカー代や交通費等も同様です。
飛行機の欠航が決まると、帰れない人が一斉にホテルを探しますので、宿泊先を確保するのは大変です。ホテルによっては、その日まで宿泊していたお客様の延長を優先受付してくれる場合もあるので、欠航の可能性がある場合は、宿泊の延長はできるか、料金はいくらか、いつまでに申し出れば良いかなどの確認をしておくと安心です。
マイルを使った特典航空券の場合
航空会社のマイレージを使った特典航空券も、欠航の場合はキャンセル料なしでマイルの払い戻しや搭乗便の変更が可能です。ただし、払戻しの場合は手続き時点で有効期限を過ぎているマイルは消滅してしまうので注意が必要です。
※払戻手続き時点で有効期限を過ぎているマイルは払い戻しできませんのでご注意ください(ANA公式サイトより)
また、行き先自体を変更する場合はWebではできない会社が多いので、サービスカウンターへ電話して変更の相談をすることになります。
ただし、欠航があると電話はかなり繋がりにくくなります
悪天候による欠航で特典航空券をキャンセルする場合の注意点等はこちらの記事にまとめています。
▶︎特典航空券の払い戻しでマイルが消滅?必要な手続きと注意点を解説します
飛行機が欠航したらホテルのキャンセル料は発生するのか
パッケージツアーの場合
旅行会社(ネット含む)を窓口にしたパッケージツアーの場合、飛行機の欠航が決定した場合はツアーは催行中止となり、取り消し手数料無しで旅行代金全額が返金されることがほとんどです。申し込んだ旅行会社に連絡する必要がありますので、問い合わせ窓口や営業時間などを確認しておきましょう。
なお、悪天候であっても飛行機が欠航にならない限り、そのツアーは催行されます。台風が近づいてるから安全面が心配とか、旅行に行っても天気が悪いからといった理由で、自分の意志で旅行をキャンセルする場合は通常のキャンセル料が発生するのでご注意ください。
飛行機とホテルを別々に予約した場合
航空券とホテルを別々で予約している場合は、ホテルとの宿泊契約は有効ですので規約的にはホテルにはキャンセル料を支払う必要があります。ただし、悪天候による欠航などの場合はホテル側の好意でキャンセル料を免除してくれるケースもあります。
しかし、法律的にはホテルは返金する義務はないので、しっかり丁寧に連絡することが大切です。
楽天トラベルなどを通じて予約をした場合も、サイト上でキャンセル手続きをすると機械的にキャンセル料が差し引かれる場合があるので、必ずホテルに直接電話をしましょう。
最後に
台風などの悪天候による飛行機の欠航についてまとめました。
欠航の場合には、基本的にはキャンセルや振替は原則無料になりますが、台風が近づいている場合でも、自分の判断でキャンセルをしてしまうと、規定のキャンセル料がかかってしまいます。
また、ホテルなど宿泊先のキャンセルについては、パッケージツアーなのか個人手配旅行なのかで対応に違いがあります。
私もそうでしたが、いざ欠航となると意外とやることが沢山あって慌ててしまいますので、この記事を参考に対処法を事前に確認していただき、台風接近などの悪天候の予報が出ても慌てずに冷静に対応していただければと思います。
搭乗予定便が欠航した実体験をこちらの記事にまとめています。欠航決定や実際に航空会社から連絡があったタイミングなど詳細を紹介していますので、ぜひ併せてご覧いただけたら嬉しいです。
▶︎特典航空券の払い戻しでマイルが消滅?必要な手続きと注意点を解説します
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