こんにちは、旅好き会社員はんぺんです
紅葉と薔薇の名所として知られる「旧古河庭園」に行ってきました。
傾斜地の一番上に英国古典様式の洋館が建ち、その南側斜面にはバラの花壇が広がるテラス式庭園、さらに一段下には本格的な日本庭園があるという、和洋の庭園が見事に調和する日本でも珍しい国指定名勝です。
ちょうど秋バラの最盛期に訪問したので、美しく咲き誇るバラを堪能しつつ秋の演奏会なども楽しめました。
旧古河庭園の見どころやイベント情報、クチコミなどをまとめましたので東京観光や街歩きの参考にぜひご覧ください。
旧古河庭園の概要
旧古河庭園は約100種200株ものバラが華やかに咲き誇る洋風庭園と重厚な洋館、そして京都の著名な庭師、七代目・小川治兵衛作庭の日本庭園を贅沢に味わうことができる、国内でも貴重な庭園です。
現存する近代の庭園の中でも、極めて良好に保存されている数少ない事例として重要であることから、2006年1月に文化財保護法により国の名勝指定を受けています。
料金その他の基本情報
開園時間 | 午前9時~午後5時 (入園は午後4時30分まで) |
休園日 | 年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで) |
入園料 | 一般 150円 65歳以上 70円 *小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料 |
開園面積 | 30,780.86平方メートル |
住所 | 〒114-0024 東京都北区西ヶ原1-27-39 |
電話 | 03-3910-0394 |
バラの見頃 | ・5月中旬〜6月中旬 ・10月中旬〜11月中旬 |
古河庭園は東京を代表するバラの名所のひとつ。春の開花時にはライトアップも行われます
アクセス・駐車場
・JR京浜東北線 上中里駅 下車 徒歩7分
・東京メトロ 南北線 西ヶ原駅 下車 徒歩7分
・JR山手線 駒込駅 下車 徒歩12分
・北区コミュニティバス(王子・駒込ルート)20分間隔
JR駒込駅より5分・JR王子駅より20分
「旧古河庭園」下車
※旧古河庭園には駐車場はありません。
旧古河庭園の見どころ
旧古河庭園は、武蔵野台地の斜面と低地という地形を活かし、北側の小高い丘には洋館を建て、斜面には洋風庭園、そして低地には日本庭園を配したのが特徴です。
石造りの洋館→洋風庭園→日本庭園の順に巡るのが順路となります。
石造りの洋館(大谷美術館)
英国貴族の邸宅にならった古典様式の洋館。
外壁を安山岩で覆った煉瓦造の建物は外観を眺めるだけでも素敵ですが、館内見学も可能。
庭園とは別管理となっていますので、詳しくは後述します。
洋風庭園
洋館の南側にひろがる洋風庭園。
テラス式の庭園にびっしりと植えられたバラは、春と秋に大輪の花を咲かせます。
バラ越しに洋館を見るとまさに異国のような風情があります。
来園したのはバラが見頃の10月29日土曜日。
非常にたくさんの人が来園していました。
日本庭園
広大な日本庭園には、心字池や大滝、雪見灯籠など見どころが満載。
明治・大正期の庭師、植治の作として有名だそうです。
見事な紅葉で知られる旧古川庭園。
10月末時点では、うっすらと色が変わり欠けている木もあるかな〜くらいの紅葉でした。
心字池
「心」の草書体を形どり、鞍馬平石や伊予青石などで造られた池です。
水辺に据えられた「雪見型灯籠」は、その姿が水面に浮いて見える「浮見」と点灯時にその灯火が浮いて見える「浮灯」が「雪見」に変化したとか。
紅葉のベストシーズンはさぞ風情があろうと想像できます。
枯滝・十五層塔
水を使わずの景観を表見する「枯山水」の道具立てのひとつが枯滝です。
心字池の洲浜の奥の渓谷に、御影石や青石、五郎太石などで造られています。
大滝
10数メートルの高所から落ちる滝。
園内のもっとも勾配の急な場所をさらに削って断崖とし、濃い樹林でおおっています。
曲折した流れから始まり、数段の小滝となり最後は深い滝つぼに落ちる凝った作りになっています。
以前は井戸を水源にしていましたが、現在は井戸水と池水の循環でまかなっているそうです。
旧古河邸(大谷美術館)
旧古河庭園は東京都立ですが、庭園内の洋館「旧古河邸」と茶室は(公財)大谷美術館が管理しています。
「旧古河邸」は別料金を支払って、1階のホール・ビリヤード室・書斎・応接室・小食堂・大食堂を順路に従って自由に見学することができます。
予約無しで見学できますが、度々貸切になっていることがあり、私が訪れた時も結婚式のため貸切になっていました。
見学を希望する場合は事前に公式サイト(休館日最新情報)を確認しておくと安心です。
開館時間 | 10:30−16:30(最終入館 16:00) |
喫茶室 | 12:00−16:30(ラストオーダー16:00) 本館1F大食堂 |
休館日 | 月曜日 ※月曜日が休日の場合は開館し、翌火曜日休館 |
入館料 | 入館料 一般400円 小学生以下無料 ガイドツアー 一般800円 |
構造と特色 | 本館の規模は延414坪 2階建地下1階。 主構造は煉瓦造、小屋組と床梁は木造、一部鉄骨梁を使用。 2階ホールにトップライトを設けている。 外壁は真鶴の新小松石(安山岩)、切妻屋根は天然スレート葺き、出窓や玄関ポーチ屋根は銅板瓦棒葺き。 |
日本庭園の中にある茶室では、一服500円でお抹茶をいただくことができます。
また、裏千家茶道教室なども行っているそうです。
旧古河庭園のイベント情報
2022年は3年ぶりに各種イベントが再開されています。
バラや紅葉の見ごろに合わせて実施されるので、期間中に行けば素晴らしい景色を堪能できること間違いなし!
秋のバラ フェスティバル
秋バラの見ごろに合わせて開催される「秋のバラフェスティバル」。
秋の空に重厚な洋館と色とりどりのバラが映え、漂う薔薇の香りも楽しめます。
秋のバラは、香りや色彩を長い期間楽しめるのが特徴で、12月まで咲いています。
イベント期間中は、秋バラの音楽会が開催されるほか、臨時売店も用意されています。
売店では、オリジナル商品や薔薇グッズが販売されており、ジェラードが人気のようでした。
来園した日がちょうど演奏会の日でした。
洋館をバックにした開放的な広場で、弦楽四重奏の演奏を聴く優雅なひとときを過ごせました。
紅葉とバラ、和と洋の秋
11月から12月にかけての旧古河庭園はとても華やかです。
バラは12月上旬まで咲いているので、バラと紅葉のコラボレーションが楽しめます。
洋風庭園のバラとともに日本庭園の紅葉も色づき、旧古河庭園内は鮮やかな色に染まります。
美しく色づいた紅葉とともに秋バラも楽しみめる都内でも珍しい観光スポットです。
イベント期間中は演奏会やバラグッズの臨時売店の出店、庭園ガイドなども行われています。
秋を彩る演奏会 ※雨天中止
日 時: 12月3日(土)12時/15時(各回約30分)
場 所: 洋館横芝生広場
演 目: 小山兄弟 (津軽三味線)
参加費: 無料(入園料別途)
旧古河庭園のクチコミ
旧古河庭園で開催中の秋のバラフェスティバルに行ってきました🌹
— かめぽちたくん@おでかけとスイーツ好き (@kamepochitakun) October 27, 2022
お土産に薔薇ジャムを買ってきたので
紅茶に入れて楽しみたいと思います🫖 pic.twitter.com/J0T9Bb7cbw
旧古河庭園のバラ
— 中野小麦 (@yumi3671) October 29, 2022
秋バラは色が濃い様な気がするな pic.twitter.com/IN7UezFHxg
旧古河庭園の紅葉 🍁
— 西村敏嗣 (@ZGKNlSuR1LOepfc) November 10, 2022
2022.11.10に撮影
東京都北区にあり、バラ園が有名です。紅葉の見頃はこれからです。 pic.twitter.com/92WVaU3S66
朝のバラ園の様子を動画でご覧ください。最後の紅葉の色づきも注目!!
— 旧古河庭園 (@kyufurukawa) November 13, 2022
※小さく鳥の声がします#旧古河庭園 #バラ #ツイッターで楽しむ庭園 #rose pic.twitter.com/UZsAUFAjwo
最後に
秋のバラフェスティバルの最中に来園したので、色とりどりの大輪のバラを香りまで堪能できて大満足でした。
日本庭園がかなり広大なので、この紅葉が色づいたらどんなに綺麗だろうと想像すると、また紅葉シーズンにも訪れてみたくなります。
特に、薔薇と紅葉の両方を楽しめる時期は11月中旬から12月上旬だけのプレミアムですから、タイミングがあう方はラッキーです!
数少ない大正初期の庭園の原型を留める貴重な存在で、伝統的な手法と近代的な技術の融和により、和洋の見事な調和を実現している「旧古河庭園」。
ぜひ今後のお休みにでものんびりと散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
お読みいただきありがとうございました。
コメント