搭乗予定の飛行機が欠航！特典航空券の払い戻しでマイル消滅？実体験から必要な手続きと注意点を解説しま

夏休みに沖縄旅行へ行く予定でしたが、往路便が台風により欠航、その後に復路便も欠航が決まりました。
飛行機の欠航が決まるのは思ったより直前なので、キャンセルすべきか便を振替すべきか、ホテルへの連絡は予約サイトからで良いのか等々、色んなことを急いで調べて決断する必要があります。

この記事では、台風により飛行機が欠航となったら実際にいつどのような情報が発表されてどんな対応が必要になるのか、実体験をもとに詳しくご説明します。
いざという時に慌てないためにも、ぜひ最後までご覧ください。

なお、悪天候による飛行機の欠航理由や欠航率、必要な手続きに関する一般的な内容などはこちらの記事にまとめていますので、ぜひ合わせてご覧ください。

▶︎悪天候で飛行機が欠航!?運行状況はいるわかる？払い戻し・キャンセル料・ホテル代など徹底解説

欠航はいつ決定されるのか

航空会社は、払い戻しなどを伴う欠航は出来るだけ回避したいと考えますので、正式な欠航発表は当日か、早くて前日ということが多いようです。

欠航が決定するタイミング

私のケースでは、フライト予定日の4日前には大型台風が沖縄本土を直撃することがほぼ確実視されていました。そのため、一般的な欠航決定のタイミングより早めに欠航が発表されたようです。
台風の中心がずれていたり進路が微妙な予報の場合は、フライト当日まで決定しないということもあります。

私が予約していたANAで実際に搭乗予定便の欠航が決定したタイミングは以下の通りです。

• 往路便のフライト予定　8月1日 11:40発
• 欠航決定日時　7月31日 15時頃

さらに、この台風は当初の予定から大幅に速度を落として影響時間が長引いたうえ、一度沖縄本島を抜けた後、Uターンしてまた沖縄を直撃するという進路を通ったため、8月2日も全便欠航、3日・4日は一部運行したものの、復路で搭乗予定だった5日はまた全便欠航となりました。

• 復路便のフライト予定　8月5日 18:05発
• 欠航決定日時　8月4日 12時頃

欠航決定後に連絡はあるのか

搭乗予定便の欠航が決まった後、航空会社からeメールとSMSで連絡がありました。

私の場合は、ほぼリアルタイムで連絡をいただきましたが、連絡が漏れたり遅れたりすることもあるようなので、航空会社や空港のサイトで最新情報をこまめにチェックすることをおすすめします。

欠航による払い戻し・振替はキャンセル料なし

欠航が決まったら早急に払い戻し、または振替の決断をしましょう。
期限内であれば手数料は無料ですが、特に振替希望の場合は早く手続きする方が希望通りに変更できる可能性が高まります。

欠航が決定したらキャンセルか振替かを選択する

フライトをキャンセルする

キャンセルすると決めたらやることはシンプルです。
航空会社のウェブサイトで払い戻し(キャンセル)するだけ。

復路便を含めキャンセル料は無料、クレジットカード払い等でも問題なく全額が振込みで返金されます。振込手数料も航空会社負担です。

別の便に振り替える

別の便に振り替える場合は「空席待ち」か「空き便の予約」ができます。
すぐに出発したいなら空港に出向き、空席待ちの整理券を発券する必要があります。ただかなり競争率は高いので、仕事や家族の事情などどうしてもという場合以外は賢明な選択ではないように思います。

そのため、事前に欠航が決定したら日程変更をまずは検討する方が多いのではないでしょうか。
ただし、欠航が決定した場合、近い日程のフライトに空席を見つけるのはかなり困難。夏休みなどの繁忙期であれば尚更です。

私の場合は、欠航決定直後は翌2日の夜20時過ぎに那覇空港に着く便で空きがありましたが、決断できないうちにあっという間に埋まってしまいました（翌日この便も欠航が決定しました）。

なお振替については、もともと予約していた便と同区間・同クラスであることが条件で、行き先変更や経由便への変更などはできません。特典航空券の場合はマイレージセンターに電話をすれば可能ですが詳しくは後述します。

欠航したら期間内に手続きを完了させる

台風・降雪などの不可抗力により予約便が遅延・欠航した場合は、以下の期間内に手続きを済ませる必要があります（ANAの場合）。振替かキャンセルか、早めの決断が必要です。

• 便の変更：出発便予定出発日から10日以内
• 払い戻し：出発便予定出発日から30日以内
  ※ANAウェブサイトでは10日以内

欠航決定前に無料でキャンセルできる場合がある

悪天候により飛行への影響が懸念される場合、欠航決定前の比較的早い段階で払い戻し・振替が可能になることが多いです。

私のケースでは、往路便フライト予定の3日前となる7/29に、払い戻し・振替を無料で受け付ける旨の案内がANAから届きました。
この時点では欠航が決定していませんが、往路便だけでなく復路便も含めてキャンセル料なしで払い戻し・振替が可能です。

特典航空券の場合は注意が必要

特典航空券の場合も上記の払い戻しまたは振替の手続きと原則は同じです。ただ、特典航空券の場合はいくつか注意する点があります。

解約時点で期限が切れているマイルは消滅する

ANAやJALなどでマイルを貯めて特典航空券に交換する場合、マイルが交換時点で有効期限内であれば利用できます。
ただし、その特典航空券をキャンセルする場合、キャンセル時点で期限を迎えたマイルは払い戻しされないので注意が必要です。

マイルの有効期限延長手続きをしていた場合

コロナ禍の影響で、大手航空会社はマイルの有効期限を延長するサービスを実施しています。
私も毎年申し込んでいるので、先述の期限切れマイルも戻ってくるかも？と思いANAに問い合わせてみました。

結果、「マイルの有効期限延長登録をしていても、特典航空券をキャンセルする時点で有効期限が切れているマイルは戻ってこない」ということでした。残念！

区間変更はWEBサイトでは手続きできない

マイルが消滅するくらいなら、30日以内の別のフライトを予約しようと思いますよね。
人気の沖縄や北海道は無理でも、土日で行ける変更先の候補はいくつか見つけることができました。

しかし、フライト区間の変更はWEBでは受け付けていないので、ANAマイレージクラブ・サービスセンターに電話するしかありません。

欠航決定後は予約センターの電話は繋がりにくい

欠航が決定すれば当然に問い合わせが激増しますので、ANAマイレージクラブ・サービスセンターの電話は繋がりにくくなります。

コミュニケーターへの接続目安時間は、欠航が発表された直後は45分待ちでしたが、その後は何日経っても１時間〜２時間以上待ちが続く状況。
実際に電話したところ、お客様番号の入力など最初の受付はスムーズに進んだのでそのまま繋がるかもと期待しましたが長らく保留になり、電話が繋がる見込みがないため区間変更は諦めざるをえませんでした。

ホテルのキャンセル料はかかるのか

航空券と宿泊がセットになったパッケージツアーであれば、飛行機の欠航によりツアー自体が取りやめになるため宿泊先のキャンセル料はかかりません。
しかし、宿泊先を別で予約している場合は、原則キャンセル料が発生します。

宿泊施設のキャンセル料が発生する

パッケージツアーではなく、飛行機と宿泊施設を別々に予約している場合は注意が必要です。
飛行機の欠航は宿泊施設とは無関係であり、宿泊施設との宿泊予約契約は有効のままなので規定通りのキャンセル料が発生するのが原則です。

また、飛行機の整備不良など航空会社都合の欠航であれば航空会社がホテル代も負担してくれますが、悪天候などの不可抗力の場合は負担してくれません。
ANAからの欠航メールにも以下のように明記されていました。

『悪天候などが理由の変更に際し、発生した費用（交通費・宿泊費）についてはお客様負担となります』（ANA）

悪天候による場合はキャンセル料を免除してもらえる可能性が高い

飛行機の欠航が決定する前にホテルに電話して聞いてみました。

予約サイトからキャンセル手続きはしてはいけないということがわかりました。事前に電話して良かった！

欠航決定後、再度電話したところ「予約サイトでキャンセル手続きはしないでください」と念を押されました。ほどなくして、予約サイトからキャンセルのお知らせメールが届き「支払総額０円（施設様より訂正あり）」と書かれていてほっとしました。

欠航が未決定の宿泊予約もキャンセル料を免除してもらえました

今回は４泊5日の旅行日程で、２泊ずつホテルを変える予定でした。
１件目のホテルは当日の欠航が決まったのでキャンセル料が無料になりましたが、２件目のホテルの宿泊予定日のフライトはまだ欠航になっていません。
しかし、沖縄には行けないことが決定しているのでお金がかかってもキャンセルするしかありません。
7/30の時点で２件目のホテルにも連絡をしました。

旅行日程など細かく聞かれることもなく快くご対応いただきました。感謝感謝です。

最後に

今回、台風による搭乗予定便の欠航を体験し、「台風が近づいていたら早めにフライト予定をキャンセル、または振り替る決断をした方が良い」と個人的には感じています。
出張や外せない予定などであればギリギリまで粘るしかありませんが、欠航するのかしないのかヤキモキする時間は精神的にも負担ですし、決断が遅くなるほど振り替えられる便は減ってしまいます。
事前キャンセルの場合は、宿泊施設のキャンセル料がかかる場合がありますが、直接ホテルと交渉することで免除してもらうことも出来そうです。

別の旅行先を見つけたくても、大型の台風だと近隣の都道府県も悪天候の影響を受けるため代替案を決めるのも一苦労。行き先を決めるのも、直前予約で空きを探すのも大変です。でも普段から行きたいホテルなどをチェックしておくと役立つこともありますよ。

私の場合は、いつか行きたいと思っていた滋賀県の琵琶湖旅行に切り替えました。急遽、企画した旅でしたが期待以上に素晴らしい体験ができ満足しています。琵琶湖旅行の紹介記事も書いていますので、ご興味あればぜひご覧ください。
他にも、屋外プール付きリゾートホテルの宿泊レポを紹介していますので、万一のときの代替案の参考にしていただけたら嬉しいです。l

悪天候による飛行機の欠航理由や欠航率など一般的な内容はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ合わせてご覧ください。

▶︎悪天候で飛行機が欠航!?運行状況はいるわかる？払い戻し・キャンセル料・ホテル代など徹底解説

最後までお読みいただきありがとうございました。