【谷中七福神巡り】新年の開運・招福祈願!江戸最古の七福神は観光もできる人気コースです

谷中七福神巡りIC 御朱印・七福神

2011年から毎年お正月に1年の福を願って東京都内で「七福神めぐり」をしています。

2025年はJR田端駅から上野駅の間にある7つの寺社をめぐる「谷中七福神めぐりをしましたので、所用時間や見どころなどのポイントを解説します。

谷中七福神めぐりの特徴

七福神のイラスト

江戸時代から正月に七福神詣が盛んに行われるようになり、日本全国には「七福神めぐり」のコースは多数あります。そのため、七福神のお姿は全国で知られていますが、これらの神様を福の神として尊崇した七福神の創設者は上野東叡山の開祖慈眼大師天海僧正だったと伝えられています。

七福神それぞれに御利益があり、すべてお参りすることで不老長寿や商売繁盛など大きな開運を引き寄せるとされています。

谷中七福神巡りの基本情報

谷中七福神めぐりマップ

谷中七福神めぐりは毎年1月1日から1月10日までの期間開催されます(専用の和紙を購入できる期間。七福神巡り自体はいつでもできます)。

JR田端駅からスタートして上野駅近くの不忍池弁天堂までは約5km。徒歩で巡ると所用時間は約2時間ほどです。アップダウンが少なく、歩きやすいコースです。

谷中商店街や上野駅周辺など観光スポットを含むコースなので、歩いていて楽しいのがこのコースの魅力!
街の散策や食べ歩きなどをしたい場合は時間に余裕をもって巡るとより楽しめると思いますよ。

また、お正月の不忍池弁天堂は非常に混み合いますので、本堂に参拝したい方は早めの時間に到着すると安心です。

谷中七福神一覧

寺社七福神御利益住所
東覚寺福禄寿人望北区田端2−7−3
青雲寺恵比寿正直荒川区西日暮里3−6−4
修性院布袋尊大量荒川区西日暮里3−7−12
長安寺寿老人長寿台東区谷中5−2−22
天王寺毘沙門天威光台東区谷中7−14−8
護国院大黒天富財台東区上野公園10−18
不忍池弁天堂弁財天愛敬台東区上野公園2−1

期間中の各寺院の拝観は午前9時から午後5時です。

専用の手刷り和紙に七福神の朱印をいただく

七福神巡りの楽しみのひとつが御朱印集めです。
御朱印帳にいただくこともできますが、期間中はどの専用の色紙や和紙を販売している七福神が多いです。

谷中七福神の専用和紙

谷中七福神では、おめでたい福絵の描かれた専用の手刷り和紙が用意されています。
スタート地点の東覚寺で購入でき、谷中七福神巡りの地図も一緒にいただくことができました。

専用和紙+福禄寿の朱印料で1,200円。のこり6つの朱印は各200円ですので、全部揃えると2,400円となります。
この時期、この場所でしか頂けない縁起物ですのでぜひ集めてみてはいかがでしょうか。

なお、各寺院には朱印とは別に無料の記念スタンプも用意されていました。自分で自由に手軽に済ませたい場合は、御朱印帳や手帳などに記念スタンプをいただくのも良いかもしれません。

谷中七福神巡りの歩き方

JR田端駅または上野駅からスタートすると効率がよく巡ることができますが、どのような順番で寺院をまわっても大丈夫です。もちろん、日を分けて少しづつお参りしても問題ありません。

JR田端駅からスタート

田端駅北口

今回は最も効率よく7つの神様をお参りできるコースでご紹介します。

東覚寺の看板

JR田端駅の北口からスタートします。田端駅から最初の目的地「東覚寺」までは徒歩約5分です。
大通り沿い(458号線)にまっすぐ進めば看板が見えてくるので道のりはわかりやすいですが、すぐ隣に「田端八幡神社」という大きな神社があるので間違えないようにしましょう。

東覚寺(福禄寿)

東覚寺の入り口

東覚寺は、真言宗豊山派の寺社で、本尊は不道明王です。
立派なお寺で、お正月の時期ということもあり10名以上の参拝客がいらっしゃいました。

東覚寺の本殿

本殿にお参りし、七福神の専用和紙を購入しました。
東覚寺に安置されている「福禄寿」は人望の御利益がある神様です。中国、道教の長寿神で、長い頭とヒゲが特徴的な老人の姿をしています。

東覚寺の庭

本殿の裏には立派な庭園があり、自由に散策することができます。

東覚寺から青雲寺へ移動

青雲寺までの道のり1

東覚寺から青雲寺までは約1km、徒歩約18分です。
一度458号線まで戻り、田端駅を反対方向にしばらく直進します。コープとうきょうのある角を曲がって住宅街を進みます。

青雲寺の看板

西日暮里4丁目の交差点を大通りを遮って直進すると、青雲寺の看板が見えてきます。少し距離がありますがほぼ平坦な道のりなのでご安心ください。

青雲寺(恵比寿)

青雲寺の参道

青雲寺に到着しました。
臨済宗妙心寺派の寺社で、江戸時代にはお花見スポットとして賑わっていたそうです。

青雲寺の本殿

青雲寺には商売繁盛の神様である恵比寿が祀られています。
お参りをした後、色紙に御朱印をいただきました。

青雲寺の恵比寿神

この日は本堂の恵比寿神が公開されていました。
普段はみられないお姿を拝見できるのも七福神巡りの醍醐味のひとつです。

青雲寺から修性院へ移動

青雲寺から修性院までは約0.1km、徒歩2分とすぐ近くです。

修性院の壁

修性院の周りの塀は桜色に彩られ、愛らしい布袋尊が描かれているのですぐに見つけることができます。

修性院(布袋尊)

修性院の本堂

修性院は日蓮宗の寺院。
訪れた時は隣地が工事中で入り口が少し狭かったですが、大きくて立派な御本堂に上がらせていただくことができます。

土足厳禁ですので脱ぎ履きしやすい靴で参拝しましょう。谷中七福神では、他でも靴を脱いで上がる寺社が複数あります。

布袋尊

弥勒菩薩の化身といわれる布袋尊はまんまるのお腹でニコニコと笑顔を浮かべているのが特徴。笑門来福、夫婦円満、子宝の神として信仰が厚い神様です。

本堂の布袋尊像は誰でも拝見でき撮影もさせていただけます。
大きな木造の布袋様の笑顔を拝見するとこちらも自然と笑顔になり優しい気持ちになりますね。

修性院から長安寺まで移動

修性院から長安寺までは0.7km、徒歩約13分です。

谷中銀座

途中、観光スポットでもある谷中銀座商店街を通ります。シンボルでもある夕やけ段々と呼ばれる石段を上がって長安寺へ向かいます。
商店街のメインは逆側にありますので、お買い物や下町グルメを楽しみたい方はここで散策するのもおすすめです。

長安寺(寿老人)

長安寺の入り口

住宅地を進んでいくと長安寺に到着します。周辺には寺社が沢山ありますが、谷中七福神の青いのぼりが目印です。

長安寺の本堂

こちらも靴を脱いで本堂に上がることができます。
本堂に安置されている寄木細工で作られた寿老人の像は、徳永家康公が納めたとされています。
寿老人は長寿を授ける神です。

御朱印も本堂内でいただきますので、必ず中までお参りしてください。
御朱印帳に丁寧に手書きしてくださる御朱印も素敵で、七福神めぐり以外の参拝客も多くいらっしゃいました。

長安寺から天王寺へ移動

谷中霊園

長安寺から天王寺までは約0.3km、徒歩6分の距離です。

長安寺を出たら目の前の道をまっすぐ進み交番のある角を左に曲がり、「谷中霊園」の中を歩いていきます。谷中霊園は桜並木も有名な立派な霊園です。

天王寺(毘沙門天)

天王寺の入り口

谷中霊園の一角に立つ天王寺。天台宗の寺院で、御本尊は阿弥陀如来です。

本堂は古風で落ち着きのある寺院建築で、門などはモダン建築という独特の景観。
江戸時代には「富くじ」の興行が行われ多くの人たちで賑わっていたそうです。

毘沙門天

境内の「毘沙門堂」に谷中七福神の毘沙門天が安置されています。
毘沙門天はインドの神であり、財宝の神として信仰されています。

毎年、七福神めぐりの開催期間はご開帳され、その姿を拝観できます。

天王寺から護国院へ移動

旧吉田屋酒店

天王寺から護国院までは約0.9km、徒歩17分と少し距離があります

途中には「旧吉田居酒店」という下町風俗資料館付設展示場があります。
谷中にあった酒屋を移築した建物で、江戸時代の伝統的な商家建築の様子を無料で見学することができますが、お正月期間は休館です。

護国院(大黒天)

護国院の入り口

護国院は天台宗の寺院で、1625年の建立当時に作られた「釈迦堂」はとても壮麗だったそうです。移築や焼失を経て現在の本堂の姿になりましたが、外観・内観には当時を思わせる壁画などが残されています。

護国院の本堂

こちらも靴を脱いで本堂に上がります。
内部はかなり広く、徳川家光公より寄贈されたという大黒天の画像を見ることができます。
大黒天はヒンドゥー教の神「シヴァ神」が由来とされる財運の神様です。

護国院から不忍池弁天堂へ移動

不忍池弁天堂の行列

最後の目的地「不忍池弁天堂」までは約1,1km、徒歩21分の距離。最後の力を振り絞って歩きます!
上野動物園の間の道を進んでいくのですが、あいにく動物達はまったく見えませんでした。

上野公園の一角「不忍池」に周囲を囲まれた不忍池弁天堂の参道には屋台が立ち並び、外国人観光客も多くとても賑わっていました。

不忍池弁天堂(弁財天)

不忍池弁天堂の本堂

最後の七福神「弁財天」は、音楽と芸能の神様です。
不忍池弁財天のご本尊である弁財天は、8本の腕を持ち、それぞれに煩悩を破壊する道具を持った「八臂弁財天(はっぴべんざいてん)」と呼ばれています。
残念ながら谷中七福神の開催期間にはご開帳されず、毎年9月の大祭時のみ、そのお姿を拝見できます。

観光地に近いこともあり、年始は参拝に並ぶ列がすさまじく1時間や2時間並んでも到底お参りできそうにありませんでした。
残念ながら参拝は諦めて遠くから拝み、御朱印をいただいて谷中七福神めぐりが終了です。

弁財天

本堂の隣には、谷中七福神とは異なる「大黒天」が祀られた「大黒天堂」があります。
豊臣秀吉が大切にしていた大黒さまだと言い伝えられています。

実際に歩いてめぐった所要時間

谷中七福神巡りの朱印

ほぼ寄り道せず、田端駅から不忍池弁天堂まで実際にかかった時間はちょうど2時間でした。
約5kmを歩き、七福神の朱印もコンプリートできて達成感があります。

もし不忍池弁天堂の本尊をお参りするなら1~2時間程度は並ぶ前提で、終了時間まで余裕をもったプランにすると安心です。

最後に

不忍池弁天堂と桜

田端・上野間にある「谷中七福神巡り」を実際に歩いてみた様子をご紹介しました。

上野にはお買い物やお食事はもちろん、公園や動物園、美術館など観光名所も多数ありますし、谷中周辺の散策も近年とても人気の観光スポットになっています。
七福神巡りだけでなく、下町観光を兼ねることもできるのが谷中七福神巡りの魅力のひとつだと感じました。

ぜひ今年一年の福をいただきに、谷中七福神巡りにお出かけしてはいかがでしょうか。

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