信玄公をまつる「武田神社」を参拝しました。見どころや御朱印を紹介します

武田神社IC 山梨
はんぺん
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こんにちは、旅好き会社員はんぺんです

山梨県甲府といえば、「甲府の虎」と呼ばれた武将「武田信玄公」の拠点だった地であり、信玄公ゆかりの史跡が点在しています。
中でも、武田信玄公を御祭神として祀る「武田神社」は、甲斐国の総鎮護として親しまれています

武田神社は「勝運」にご利益がある神社として人気がありますが、拝殿や本殿意外にも様々なご利益スポットが点在し、名水・姫の井戸や水琴窟、宝物殿など見所も多い神社です。
また、武田氏三代の館跡である甲府の町を見下ろす高台にあり、春の桜、秋の紅葉なども見事です。

そんな見どころ満載の「武田神社」を散策・参拝してきましたので、沢山の写真と共に紹介します。

武田神社の特徴

武田神社碑

武田神社の歴史

戦国時代きっての名将、武田信玄公を御祭神として祀る武田神社は、信玄公の父・信虎公が1519年に石和から移した「躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)」の跡地にある、伊賀国の総鎮護です。
この館には信虎公、信玄公、息子の勝頼公らが60年以上居住したことから、国の史跡に指定されています。
武田神社の社殿は、信玄公の遺徳を慕う県民により大正8年(1919)に竣工しました。

信玄公の「勝運」の強さから勝負事へのご利益、人生や自分に勝つというご利益、そして商業や経済・政治で勝つというご利益など幅広いご利益をもたらす神として崇敬されています。

武田信玄公ってどんな人

武田信玄は戦国時代に活躍した武将で、織田信長よりもひと回り上の世代です。
大永元年(1521年)武田神社の背後に控える石水寺要害城で誕生し、天正元年4月12日に上洛の夢半ばに信州駒場で53歳の生涯を終えました。
21歳の時に国主となって以来30年余、最強といわれる家臣団を率いて諸戦に連戦連勝を重ねたことで知られています。

隣国と同盟を結び勢力を広げると共に、領内の法整備や治水事業など、生活の安定をはかり、領民からの厚い信頼を得ていたそうです。
現在でも県民は「信玄さん、信玄さん」と呼んで敬慕の情を表し、郷土の英雄として誇りとしているそうです。

現在でも大人気の戦国武将のひとりですね

武田神社のご利益

武田神社のご利益といえば、やはり「勝運」が挙げられます。
勝負事に限らず「人生そのものに勝つ」「自分自身に勝つ」というご利益をいただくことができます

また、農業・商業・工業を振興されたことから産業・経済の神としても広く信仰を集めています。

武田神社へのアクセス

武田神社は、甲府駅からまっすぐ山へ向かって伸びるゆるやかな坂道、武田通りの突き当たりに鎮座しています。

甲府駅からは路線バスで約8分です。

甲府駅バス停

バスは、甲府駅北口の2番乗り場から出ています。
本数は1時間に4本ほどでした。

武田神社バス停

武田神社のバス停を降りるとすぐ横が神社の入り口です。

バス停から武田神社へ

自家用車で行く場合も、無料の駐車場が154台あるので安心です。

武田神社の見どころ

武田神社全図

主郭部は1辺200m四方を誇り、全体としては相当の広さであることがわかります。
全体の広さは記載を見つけられなかったのですが、じっくり見て回りたければ半日くらいかかりそうでした。

神橋

神橋

まずは「神橋」を渡っていきます。
この参道は堀に橋を渡し、土塁を切り開いて作ったものです。

主郭土塁

神橋の上から見たお堀も本当に立派でした。
訪れたのは新緑の季節でしたが、秋の紅葉も素晴らしいそうです。

神橋からの眺め

鳥居・狛犬

武田神社の鳥居

神橋を渡るったら階段を上がります。

武田神社の鳥居

歴史を感じる荘厳な鳥居です。

狛犬

石段を上がった先、両側にある狛犬はちょっと厳しめの顔をしていました。

参道・手水舎

鳥居をくぐったら参道を進みます。

太宰治の愛でた桜

右手には「太宰治の愛でた桜」の看板があり、該当の桜の木を探したのですがよく分から多なかったです(笑)
武田神社は桜の名所でもあります。

左手には手水舎。

手水舎

使用禁止の張り紙はなかったものの、コロナ禍のため利用している方はいませんでした。

三葉の松

手水舎を正面に見て左側には、大きな松の木が立っています。
この松は「三葉の松」と呼ばれる武田神社の見どころのひとつ
松の葉は普通は二葉ですが、こちらは三葉で全国でも非常にめずらしいものです。

三葉の松は、信玄公が生前に信仰されていた高野山の松が、亡くなった信玄公を慕いって種をこの地に飛来させ、落種し今に至ると伝えられています。
三葉の松は、黄金色になり落葉する事から「金運」のご利益が得られ、また松には古来より「延命長寿」のご利益もあるといわれますので、身につけることにより、招福必来に導かれるとされています。

運良く三葉の松の落ち葉を見つけたら、和紙につつんでお財布に入れると良いそうですよ

拝殿

拝殿へ

ニノ鳥居の先が拝殿、左奥は菱和殿と社務所、右側に神符授与所、その奥が宝物館です。
土曜日だったので、鳥居の外まで参拝者の列が伸びていました。

拝殿

拝殿は大正8年築ですのでそこまで古くはないですが、どっしりとした立派な造りでした。
屋根葺には檜皮が使われているそうです。

拝殿アップ

家紋である「武田菱(たけだびし)」があしらわれています。

菱和殿

菱和殿

拝殿の左側にある菱和殿は、武田神社に「ご祈願」の為に参拝される方のために、平成12年4月完成しました。
予約なしで、お宮参りや車のお祓い、厄除け、商売繁昌、家内安全、必勝祈願等のご祈願をが受けられます。

さざれ石「亀石」

菱和殿の手前にあるのが「さざれ石」。
君が代」でも詠まれている「さざれ石」は、武田神社御創建100年記念に向け、数野総代が奉納したもので、縦と高さが1m、横が2m、重さは約4トンという山梨県内で最大級の大きさの石だそうです。
形が亀に似ていることから「亀石」と名づけられました。

さざれ石

「鶴は千年、亀は万年」の言葉通り、亀は長寿の象徴です。
しかも、さざれ石になるには相当の年月が掛かることから、「長寿」のご利益は相当なものでしょう。

姫の井戸

本殿に向かう参道から拝殿に向かう道を左に行くと、「姫の井戸」があります。
「姫の井戸」は館跡にいくつか残っている古井戸のひとつで、信玄公の息女誕生の際に生湯として使われた名水です。
延命長寿、万病退散のご利益があるとされています。

姫の井戸

こちらでは、自由に「お水取り」をしてご利益にあやかることができます
ただ、以前は授与所で武田菱のついた特製ペットボトルが販売されていましたが、現在は販売されていません。
「お水取り」をしたい場合は容器を持参しましょう。

武田水琴窟

姫の井戸のすぐ近くにある「武田水琴窟」。
「水琴窟」とは、瓶の底に小さな穴を空けたものを土に埋め、わずかな水を流すことによってその水滴を瓶の中で反響させ、音を出す仕組みをいいます。
琴の音にも似た澄んだ音を地中に響かせるこの音文化は、江戸期、文化大正の時代に庭師によって考案された技術です。

武田水琴窟


「武田水琴窟」の横にある竹に耳を付けると、琴のような涼やかな音が広がり、心が清らかになるようにも感じます。
昨今は「癒し」の音として注目されているので、しばしこの音色に耳を傾けて日常で疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

甲陽武能殿

甲陽武能殿(こうようぶのうでん)は、境内にある能楽殿(神楽殿)で、能楽を始め神楽や演武といった芸能が開催されています。

「甲陽」の意は甲斐の国の輝く様を表し、「武能」は、武田氏の「武」でもありますが、能楽の「舞」と同じ音ということもあり、古来より武芸をたしなむ者は舞もたしなみ、その拍子を己の武芸に取り入れたといわれています。

御神木

宝物殿

宝物殿への道

「宝物殿」も武田神社の見どころのひとつ。
三条実美が奉納した名刀「吉岡一文字」(国の重要文化財)や武田家伝来の甲冑など、戦国の世を彷彿とさせる品々を見学することができます。

宝物殿入り口

開館時間:9時30分~16時
拝観料:大人300円

歴史好きの方にはたまらないお宝が展示されていますので、興味がある方はぜひ立ち寄ってみてください。

武田神社の四季

武田神社では例大祭や夏越祭など四季の行事が行われます。

正月3が日は県内外から約10万人の参拝者でにぎわい、成人の日には「鏡開き」が行われ500人におしるこがふるまわれます

春の例大祭では、信玄公のご命日にあたる4月12日の午前9時より武田神社の例祭が執り行われます。4Km離れた甲府市太田町の遊亀(ゆうき)公園までおみこしが巡幸(じゅんこう)し、これに武田24将の騎馬武者がお供します。

6月30日の夏越大祓式は、知らず知らずに犯した罪や穢を紙の人形(ひとがた)に託し、「茅(ち)の輪」をくぐり心身をおはらいするもの。
武田神社では6月上旬から「茅の輪」を設けており、この時期の参拝者はいつでも茅の輪くぐりをすることができます

秋はお祭りはないものの、境の銀杏、紅葉等の樹木が鮮やかに色づく素晴らしい景色を堪能することができます。

武田氏館跡大手門周辺ゾーン

つつじが崎館跡は、武田神社の境内よりはるかに広い敷地です。
旧大手門の周辺は史跡武田氏館跡大手門周辺ゾーンとして整備されており、神社の参拝と併せて散策することができます。

武田神社西側、旧大手門周辺ゾーンは、戦国時代の館の正面玄関に当たり、武田信玄を始め、多くの武将・文化人が通った道だそう。

散歩道

広大な敷地には、全国から寄進されたという数百種類の樹木が植えられています。
四季折々の表情を楽しめそうです。

塀の跡

石垣は当時のもの・・・と書いてあった気がします。
案内板を読んだのですが、写真を撮り忘れてしまい記憶があいまいですが、歴史を感じる佇まいです。

散歩道からの景色

敷地内には公園や池などもあるようですので、参拝の際にはぜひ境内以外も散策してみてはいかがでしょうか。

武田神社の御朱印

しっかり参拝した後は御朱印をいただきます。
御朱印をいただける「神符授与所」は拝殿のすぐ右側にあります。

授与所

最近は、御朱印は書き置きのみという神社も多いですが、武田神社の御朱印は御朱印帳への押印・書き込みと専用用紙の書き置きの2種類があります。

・御朱印帳に「押印・揮毫」(片面タイプ):初穂料300円
・御朱印専用紙に「押印・揮毫」(2面タイプ):初穂料500円

いわゆる「書き置き型」の2面タイプは、武田信玄公の「立ち姿」または「座り姿」を印刷した専用紙です。

武田神社御朱印

御朱印帳に押印する場合は、信玄公の姿を押印することはできないため、書き置き型を選択。
座り姿にしました。
迫力ある信玄公の切り絵が印刷された専用紙の御朱印、なかなかカッコいいです。

その他、表紙に鎧が描かれた武田神社のオリジナル御朱印は1,700円、御朱印袋は2,700円で販売しています。

おまけ:甲府駅前の信玄公スポット

甲府駅前には信玄公と、その父信虎公の像が鎮座しています。
撮影スポットとしても人気ですので、お時間があれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

武田信玄公像

武田信玄公の像

JR甲府駅南口のロータリーにあります。
台座に座る姿は、上杉謙信と名勝負を繰り広げた川中島の戦いでの人中姿をイメージしたものだそう。
像の高さは3.1m、右手に軍配、左手に数珠を持ち、台座に腰を下ろしています。

武田信虎公像

武田

JR甲府駅北口の「よっちゃばれ広場」にあります。
武田神社行きのバスが発着するロータリーのすぐ近くなので、バスを利用する方は立ち寄りやすいのではないでしょうか。

信虎(のぶとら)は、武田信玄の父で、伊賀国を統一し甲府の基礎を築いた戦国武将です。
この像は、統一後に登ったと言われる富士山を見据えています。

最後に

風林火山

戦国時代にその名を全国に轟かせ、今なお加賀の英雄として愛される武田信玄公。
そんな信玄公を祀る「武田神社」には勝運を招く本殿や拝殿だけではなく、沢山のパワー溢れるご利益スポットが点在しています。
それらのスポットを1つ1つ祈りながら周るもよし、1点に集中して祈るもよし。
甲府のパワースポットであなたの願いを叶えましょう。

その他にも三葉の松や法仏殿、御朱印など様々な魅力が満載の武田神社。
季節ごとの景色も素晴らしい甲府旅行では外せない人気の観光地ですので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

次は、桜の季節か紅葉の季節に参拝したいです

武田神社概要

宗派・ご祭神武田晴信命(信玄公)
ご利益勝運(勝負事だけでなく、人生に勝つ、己に勝つというご利益もあり)
健康祈願・無病息災・商売繁盛・千客万来 
最寄駅JR中央本線甲府駅
最寄バス停山梨交通「武田神社」バス停
最寄IC中央自動車道甲府昭和IC/一宮御坂IC
住所〒400-0014 山梨県甲府市古府中町2611
電話055-252-2609
公式サイトhttp://www.takedajinja.or.jp/index.html
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