こんにちは、旅好き会社員はんぺんです
静岡県修善寺温泉の老舗宿「湯回廊 菊屋」に宿泊してきました。
創業400年の歴史ある温泉旅館には、かつて夏目漱石も宿泊されているそうです。
修善寺温泉は、平安時代にこの地を訪れた弘法大師が湯を噴出させたと伝えられる伊豆最古級の温泉。
伊豆半島のほぼ中央に位置し大温泉地として発展した修善寺周辺は名所などの見どころも多く、人気の温泉地として栄えています。
そんな修善寺温泉街の入り口に建つ「湯回廊 菊屋」は旅館そのものの素晴らしさはもちろん、修善寺観光の拠点としても便利なので、ぜひお勧めしたい温泉旅館です。
この記事では、「湯回廊 菊屋」の宿泊体験を沢山の写真とともにご紹介します。
修善寺温泉への旅行や湯回廊菊屋の宿泊を検討している方参考になるようにポイントをまとめましたのでぜひ最後までご覧ください。
湯回廊 菊屋 基本情報
おすすめポイント
創業約400年の修善寺の老舗旅館です。数多くの著名人が訪れており、夏目漱石が静養した本館客室も当時の面影のままに現存しています。館内にめぐらされた“湯回廊”など、歴史を感じるレトロ感と新しさが調和した名宿です。
新旧複数の客室タイプが用意されているので利用シーンに合わせてた宿泊プランを選択できます。
修善寺温泉街の入口に位置し、メジャーな観光スポットは徒歩圏、カフェやお蕎麦屋さんなど人気のグルメを楽しむにも便利な立地です。
- 修禅寺温泉エリアの入口に位置し利便性が高い
- 新しさとレトロが調和した風情ある建物
- 大浴場のほか貸切風呂や部屋付き風呂もあり温泉を満喫できる
- 選べる夕食・朝食で好みの食事を楽しめる
- 共立リゾートならではの豊富なサービスが受けられる
施設概要
桂川沿いの広い敷地に建つ菊屋は江戸、明治、大正、昭和、平成と５つの時代の面影を感じることが出来る貴重な建物ですが、湿気や寒さ、老朽化などの問題をクリアするために３期にわたって増改築工事が行われました。
宿泊施設は、古き良き和の風情を活かした本館や、モダンな要素を取り入れた新館和室、源泉かけ流しの室内温泉付きの離れなど、建てられた時代ごとに雰囲気が異なる５つのエリアに分かれています。
| 施設名 | 修善寺温泉 湯回廊 菊屋 |
|---|---|
| 住所 | 〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺874-1 |
| TEL | 0558-72-2000 |
| FAX | 0558-72-2002 |
| チェックイン/アウト | 15:00 / 11:00 |
| 客室 | 75室 |
| 送迎 | なし |
| 駐車場 | 65台（無料） |
アクセス
公共交通機関で行く場合は、伊豆箱根バスの「修善寺温泉」バス停を降りれば目の前が湯回廊菊屋です。
- 三島駅→修禅寺駅：伊豆箱根鉄道で３０分
- 修善寺駅→修善寺温泉：伊豆箱根バスで１０分
IC乗車券の場合、JR三島駅から伊豆箱根鉄道への乗り換えは一旦改札を出て切符を買う必要があるので注意してください（伊豆箱根鉄道は現金での切符購入のみ対応）※2024年1月時点
車の場合は沼津ICから国道136号線で約４０分ほどです。
外観・玄関・帳場・回廊
外観
創業約400年。歴史を感じる外観です。
玄関・エントランス
館内に入ると広々とした風情あるエントランスです。玄関で靴を脱ぎます。
写真左側の奥に鍵付きの下駄箱があり、脱いだ靴は自分で下駄箱に仕舞います。
右前方の階段を下って進むと帳場につながります。
玄関から帳場を結ぶ渡り廊下。左右の大きな窓の前には椅子とテーブルが置かれ、ロビー的なスペースになっています。
チェックイン
眼下を流れる桂川を眺めながらチェックイン手続きをします。
前方に見える紅い吊り橋は宿泊棟の新館に繋がっています。
帳場・廊下
ロビーの先にある帳場。周辺の観光スポットなどの案内やパンフレットなどが並んでいます。
チェックアウトはこちらで手続きします。
帳場の前で通路が二手に分かれており、右に曲がると大浴殿につながるエレベーターや「漱石の庵」という休憩所があります。
直進すると売店やテラス、回廊につながります。
売店・テラス・回廊
おみやげ処には、伊豆ならではの美味しい食材や手の温もりあふれるお土産、お菓子などが揃っています。
売店の先には自然に囲まれたテラスもあります。
明るい時間も良いですが、夜はライトアップされてまた違った趣があります。
「湯回廊」の名にもなっている回廊。
大きな窓から雰囲気ある庭園が望め、古き良き風情を感じます。
客室
今回宿泊したのは、令和３年に新設された「水の語り部」というエリアです。
本館からは吊り橋をわたって客室に向かいます。
部屋タイプ・詳細
桂川沿いに大きな窓があり、川のせせらぎを聞きながらゆったりと過ごせるお部屋です。
部屋付きの温泉半露天風呂もあります。
江戸をイメージしたという新しい客室は、和の雰囲気ながら適度に現代的で居心地の良い空間でした。
▶︎水の語り部ツインルームの客室詳細はこちらの記事にまとめています
温泉施設・大浴場
「湯回廊」の名の通り、館内の湯処をぐるっと回る廊下で結んでいます。
貸切の家族風呂、貸切露天風呂は全て無料で利用できます。
露天風呂「朱雀の湯」
露天風呂は回廊の先にあります。
露天風呂のほか内風呂もありますが、洗い場は少なめです（たぶん２つしかなかったです）。
温泉に浸かりながら、庭園や木漏れ日を楽しめ、夜には月や星を眺めながらくつろぐことができます。
貸切風呂「黎明の湯」月・星
4つの風情異なる貸切風呂ではかけ流しの源泉をひとり占めできます。
露天風呂の隣にある「黎明の湯」は月と星の２つ。予約はできないので空いていれば自由に利用できます。滞在中、何度かチャレンジしましたが、いつも入口の札が「使用中」となっていたので利用できませんでした。
ほかに、「岩戸の湯」「古代の湯」という貸切風呂が地下１階にあります。
大浴殿「菊風呂」
広々とした湯船で修善寺の湯を堪能できる大湯殿「菊風呂」。湯船には菊のレリーフがあしらわれています。
露天風呂の方が人気のようで、こちらは夜も朝も空いていました。洗い場も多いです。
こちらの大浴場は男女入れ替え制となっています。
大浴殿の前には「お風呂上がりのアイスキャンディ」のサービスがあります。
15時〜20時までの提供です。
食事処
夕食
菊屋の夕食は、山海の幸をふんだんに盛り込んだ会席料理です。
台の物・洋皿・煮物・お食事を２品から選ぶことができます。
菊屋特製ビーフシチューは必食です！
温泉旅館の食事とは思えない、高級ホテルで出されるような本格的なお味でした。
朝食
朝食は、和食・洋食から選べます。
和食は温泉旅館らしいメニュー。
特に、鯵の一夜干しが大ぶりで身がふっくらしていて美味しかったです。
洋食も美味しそうでした。
品数も多く、写真のほかパンが３種類も付いていました。
共立名物の無料サービス
湯回廊菊屋を運営する共立リゾートは宿泊客に様々な無料サービスを提供してくれます。
なんといっても人気なのが「夜鳴きそば」。昔懐かしいあさりとした醤油ラーメンをハーフサイズで提供してくれます。
コーヒーラウンジ「漱石の庵」では、コーヒーや紅茶を常時いただくことができます。
その他、夕方は「乳酸菌飲料」、朝は「牛乳・コーヒー牛乳」がサービスされます。
修善寺温泉の王道観光スポット
福地山 修禅寺
修善寺温泉の中心に位置する「修禅寺」。
平安時代初期の大同2年（807）弘法大師の開基と伝わる歴史あるお寺です。鎌倉時代には、二代将軍源頼家が幽閉された事でも知られています。
修禅寺温泉発祥の寺で、手水は温泉が使われているのが珍しいです。
秋には素晴らしい紅葉も楽しめます
竹林の小径
竹林の小径は、修善寺温泉街を流れる桂川沿いにある約300mの散策路です。
竹林中央には大きな竹の円形ベンチがあり、座れば竹林を通る風を感じることが出来ますし、仰向けに寝転べば竹林と空の美しいコントラストが楽しめます。
日没後はライトアップされ、円形ベンチは切り絵が投影される幻想的な雰囲気のアートスポットになります。
小径内のギャラリー「しゅぜんじ回廊」では、修善寺の四季の写真を紹介しています（無料）
恋の橋めぐり
修善寺温泉場の中心部を流れる桂川に架かる5つの橋には恋の言い伝えがあり、5つ全ての橋を願いをかけながら渡ると恋が実るといわれています。
5つの橋の名前と御利益はこちら。
| 橋の名前 | 別名 | 御利益 |
|---|---|---|
| 渡月橋（とげつばし） | みそめ橋 | 良縁祈願 |
| 虎渓橋（こけいばし） | あこがれ橋 | 恋愛成就 |
| 桂橋（かつらばし） | 結ばれ橋 | 子宝祈願 |
| 楓橋（かえでばし） | 寄り添い橋 | 結婚祈願 |
| 瀧下橋（たきしたばし） | 安らぎ橋 | 夫婦円満 |
どれも朱色の美しい橋ですが、滝下橋だけは地味な見た目。夫婦円満の安らぎを表しているようで味があるなと思いました
▶︎修善寺温泉街の観光スポット案内はこちらの記事をご覧ください
伊豆パノラマパーク（碧テラス）
修善寺温泉から少し足を伸ばして「伊豆パノラマパーク」に行くのもおすすめ。
葛城山の山頂に広がる絶景のテラスを備えた山頂エリアと、ショップやレストランが集まる山麓の駅舎からなる滞在施設です。
標高452メートルの葛城山山頂へは、総全長約3,600メートルのロープウェイは絶景で、乗り心地も快適です。
山頂には水盤を使った絶景展望広場「碧テラス」があります。カフェや茶寮でくつろいだり、展望デッキで富士山と駿河湾を望む壮大な景色を楽しんだり。映えスポットも沢山あります！
四季折々の自然を楽しみながらゆったり過ごしたい観光スポットです
最後に
８０７年に弘法大師が開いたとされる伊豆最古の温泉「修善寺温泉」。
東京方面からも関西方面からもアクセスが良く、修禅寺を中心とした温泉街の和風な町並みは伊豆の小京都と呼ぶに相応しい趣があります。
桂川の川沿いには温泉や旅館が並んでいますが、今回宿泊した「湯回廊 菊屋」は創業400年の歴史ある温泉旅館で、共立リゾートの運営に変わったこともあり、古き良き面影を随所に残しつつも現代的で過ごしやすい宿に進化していました。
複数の温泉施設を有し、地産の旬の食材を使ったお食事は美味しいことはもちろん自分好みにアレンジも可能、清潔で居心地のよい居室、様々な宿泊者サービスなど、全体的に満足度の高い旅館だと感じました。
宿までのアクセスの良さ、温泉街や観光に便利な立地というのもポイントが高いです。
修善寺温泉に泊まるなら、真っ先に候補に入れたい優良旅館です。
あなたも「湯回廊菊屋」で素敵な旅行体験ができますように。
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